🌸「月謝」と「お稽古料」についての私の考え
- 﨑 秀五郎

- 3 日前
- 読了時間: 1分
月謝というのは、もともと「師に対する月ごとのお礼」――
すなわち、一年分の御礼を月々に分けてお渡しする謝意の形です。
ですから、たとえお休みをしても「謝意」としてお納めするのが本来の姿。
これは、昔ながらの師弟関係の中に息づく、美しい文化です。
ただ、今の時代に生きる皆さんには、仕事や家庭、環境の変化もあります。
私は、お稽古を“続けやすく”することも大切な礼の形だと思うのです。
そこで私は、「お稽古料制」を採っています。
これは、月謝のように形式的な“会費”ではなく、
学ぶ時間そのものに対してのお支払いという考え方です。
もちろんキャンセル料はありますが、
「通いたい時に通える」「無理なく続けられる」――
それが結果として長く芸に親しむ道になると感じています。
芸の道は、義理や形式だけで続くものではありません。
心が向いた時に門をくぐれる自由さと、
学びたいと思える空気の柔らかさ――
私はその両方を大事にしたいのです。
月謝の心も、お稽古料の仕組みも、
どちらも“礼”から生まれたもの。
その「礼」を今の時代に合う形で生かしていきたい――
それが、私の流儀です。




コメント