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登録日: 2018年6月20日

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記事 (80)

2026年3月4日3
浮世の恋=刹那の美?
江戸の恋の価値観 今日は少し、江戸の恋の話をしてみたいと思います。 江戸文化の中でよく出てくる言葉に「浮世」というものがあります。 現代では、どこか軽い意味や遊びの世界のように感じる方も多いかもしれませんが、本来はそうではありません。 「浮世」とは、 この世は移ろうものだ という考え方です。 人の命も、季節も、関係も、やがて変わっていく。 江戸の人たちは、その移ろいをどこか受け入れながら生きていました。 そして、その感覚は恋の価値観にも表れています。 現代の恋は、 長く続くことや結婚など、 「関係が完成すること」を前提に考えることが多いですが、 江戸の恋は少し違う面があります。 それは 続かないことを知った上での恋 という感覚です。 たとえば吉原。 太夫や花魁と客の関係は、もちろん現実には商いでもありますが、 その中で本当に恋に落ちてしまう人もいました。 しかしその恋は、簡単には結ばれない。 だからこそ、 一度会う時間が濃くなる。 次に会えるかどうかわからない。 だからこそ、その夜が特別になる。 そんな感覚が江戸の文学や芸能の中に流れ込み、 やがて歌の世界にも現れてきます。...

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2026年3月1日1
赤坂茜彩「赤坂坂物語」
赤坂芸妓による舞台「赤坂坂物語」、無事に終演いたしました。 赤坂の坂に宿る歴史と人の情を、すべて端唄で構成し紡いだ本作。 赤坂芸妓衆総出演により、唄・舞・語りが一体となった舞台をお届けすることができました。 東京都からの要請という大きな機会を賜り、作・構成・演出を務めさせていただけたこと、芸に携わる者として大変光栄に存じます。滅多にない貴重な経験となりました。 ご来場くださいました皆様、関係者の皆様、そして舞台を共に創り上げてくださった赤坂芸妓衆に、心より御礼申し上げます。 赤坂の坂の物語は、これからも芸の中で生き続けてまいります。 誠にありがとうございました。

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2026年2月26日2
見立ての美学
今日は「見立て」というお話を少し。 端唄や民謡をやっていると、 歌詞に直接「恋」や「別れ」と書いていないのに、 なぜか心が動くことがありますね。 それが「見立て」です。 江戸の人は、思っていることをそのまま言うのを野暮だと考えました。 だから花に心を重ね、波に恋を重ね、月に別れを映しました。 つまり、本当の気持ちは景色に預けて唄ったのです。 たとえば 「梅は咲いたか 桜はまだかいな」 これは花の話ではありません。 恋の機が熟したか、相手の心をそっと探っている唄です。 花を見ているようで、人の心を見ている。 これが見立ての面白さです。 民謡にも同じことがあります。 沖の波を見て恋を思い、 山の木を見て人生を重ねる。 暮らしの中の景色を借りて、言葉にできない思いを唄う。 だから民謡は素朴でありながら、深い情があるのです。 私たちが唄うとき、 歌詞の意味だけを追ってしまうと浅くなります。 「これは何に見立てているのか」 ここを考えることで、唄の奥行きが変わります。 端唄は短い唄ですが、 その短さの中に余白があります。 全部を説明せず、聴く人に想像させる。 そこに粋があります。...

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﨑 秀五郎

﨑 秀五郎

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