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執筆者の写真﨑 秀五郎

処暑

「処暑」を間近に、秋の気配が漂い始めると無理矢理思いたくなる今日この頃。

秋がなくなっちゃうのかと危機感を抱きます。

セミも暑すぎて鳴かないのでしょうか。

効果音無しの酷暑が続きます。

江戸時代の庶民たちはこの頃きっと、夏の名残りを惜しみつつも、やがて訪れる秋の風情を心待ちにしたと思います。


近頃は、夕立も『ゲリラ豪雨』と呼ばれ、驚きとともに受け止めることが多くなりましたが、それでも季節の移ろいを感じる心は変わらないものです。

現代の忙しさの中にあっても、四季の微妙な変化を見逃さず、唄を通じて心に留めていたいと思います。


民謡「三階節」

米山さんから雲が出た いまに夕立が来るやら

ピッカラ チャッカラ ドンカラリンと 音がする

ドンカラリンと 音がする 音がする

いまに夕立ちがくるやら

ピッカラ チャッカラ ドンカラリンと 音がする


端唄「夕立の」

夕立の余り強さに ちょいと雨宿り

傘を借りよか このまま行こか

ままよこのまま 濡れて行こ


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