七夕の日に寄せて
七夕祭りは、7月7日に行われる日本の伝統的な行事で、江戸時代には、七夕祭りがどのように祝われていたかをご紹介したいと思います。
七夕祭り手習 「子宝五節句避」七タ鳥居清長画 寛政8~9年(1796~97) 江戸東京博物館蔵
寛政年間の七夕祭りでは、現在でも続く短冊に願い事を書く風習がありましたが、寺子屋ではさらに一歩進んだ教育が行われていました。
子どもたちに詩歌の手本を与え、それを短冊にしたためさせて筆の上達を願ったのです。
これは、ただ願いを込めるだけでなく、学びの精神を養うための工夫でした。
また、短冊のほかにも吹き流しや硯・筆・西瓜・太鼓・そろばんなどの形をした色紙を笹竹に結び、屋根上に立てる習慣がありました。これらの色紙は、それぞれ学びや芸事の道具を象徴しており、子どもたちが学びに対して前向きな気持ちを持つようにとの願いが込められていたのです。
「江戸時代の学びへの前向きさ」
このような江戸時代の風習から、私たちは多くのことを学べます。学びに対する前向きな姿勢と工夫、そしてそれを楽しむ心です。現代に生きる私たちも、日々の学びに対して前向きに取り組むことが大切です。
私もこの七夕の日に、江戸時代の人々のように前向きな気持ちを持ち、学びに励みたいと思います。
皆様も、この七夕の日を機に、新たな目標を立て、それに向かって努力することを願っています。
七夕の夜、皆様の願いが星に届きますように。
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