top of page

芸を磨く

執筆者の写真: 﨑 秀五郎﨑 秀五郎

「芸を磨く」という道のりは、一人で孤独に歩むものではありません。

ひたすらに自分の技術を高めるための練習はもちろん重要ですが、それだけが全てではありません。

他人の演奏や異なるジャンルの音楽に耳を傾けることも、同じくらい大切です。


他人の演奏を聞くことで、技術や表現の幅を広げるきっかけが得られることがあります。

自分では思いつかないようなアプローチやニュアンスを見つけることができます。

また、異なるジャンルの音楽に触れることで、異文化や異なるスタイルの表現方法を学ぶことができ、それが自分の演奏に新たな深みや独自性をもたらすこともあります。


人によってですが、他人の演奏が良く聞こえるのは、自分にないアプローチをしているからです。

それを劣っていると判断してしまうと、共演ではなく競演になってしまいます。

お互いの良い点を認め合い、学び合うことで、真の共演が生まれます。


視野を広げ、さまざまな音楽に触れることは、自分自身の成長につながります。


時には、自分が演奏しない音楽を聞くことで、自分の演奏が驚くほど向上することもあるのです。

新たな発見やインスピレーションを得るために、積極的に他人の演奏を聞き、異なるジャンルの音楽に親しむことも良いですね。


自分の芸を磨くために必要なのは、自分自身の努力だけでなく、他者から学ぶ姿勢です。

他人の音楽を尊重し、そこから学び取ることができれば、自分の演奏もまた一段と輝きを増すでしょう


その心を持って、お稽古、発表会などに臨んでください。

 
 
 

最新記事

すべて表示

門下発表会・新春唄初め会「江戸端唄祭 花霞」開催のお知らせ

春の訪れとともに、端唄の新たな幕開けを迎える季節となりました。3月22日、 浅草公会堂の集会室  にて 「江戸端唄祭 花霞 ー 端唄とともに迎える春」  を開催いたします。 🌸 ご観覧は無料・出入り自由  🌸どなたでも気軽にお越しいただける会となっております。皆さまのご...

名古屋稽古所 新春発表会

本日、3月3日、名古屋市鶴舞にて名古屋稽古所のおさらい会を開催いたしました。文化財の建物をお借りし、少人数ながらも賑やかに、心温まるひとときを過ごしました。 3月3日は桃の節句。かつては「上巳(じょうし)の節句」とも呼ばれ、邪気を払い、健やかな成長を願う日とされています。私...

大切だね。

節分ですね。 節目に際して皆さんにメッセージさせていただきます。 全国にいる門弟の皆さんで指導をされている先生や指導を目指す方が大変多く、指導に際して私が大切にしていることを書いてみました。 お稽古をする中で、私は「わかってないから教える」のではなく、「知っててほしいことを...

Comments

Rated 0 out of 5 stars.
No ratings yet

Add a rating
bottom of page