先日、サレジアン国際学園中学校にて三味線体験授業を行ってまいりました。
コロナ禍以降、毎年お声がけいただいている学校で、私の友人で、演奏家と作曲家のお二人のご紹介を通じて実現した機会でもありました。
この場を借りて、お二人に心より感謝申し上げます。
授業は1コマ45分という短い時間内で、約30名の生徒を4クラス担当。三味線の伝来に関するお話から実際の演奏体験、そして発表会まで詰め込み、まさに「超マッハ」な展開でした。
「めっちゃ早い授業!」という生徒たちの驚きの声も上がりつつ、集中した表情で取り組んでくれる姿が印象的でした。
笑い声やおふざけを挟む余裕もないほど、あっという間に時間が過ぎていきました。
初めて三味線を耳にする生徒も多く、授業を通じて全員が三味線に触れ、弾くことができたというのは大きな成果です。
この日だけで、120名もの「三味線体験者」を増やすことができました。学園のお気持ちに感謝しかありません。
子どもたちが楽器を体験することは非常に重要です。
それは、音を奏でるという行為だけではなく、自分と文化とのつながりを感じることができるからです。
特に邦楽器の体験は、日本の伝統や歴史、そこに宿る人々の想いや情景に直接触れる貴重な機会となります。
また、自ら音を奏でる体験は感性を育み、創造性や集中力を引き出す力を持っています。
このような体験を通じて、子どもたちが音楽を通じた自己表現の喜びや、日本の文化への関心を深めてもらえたらと願っています。
近年では、学校訪問演奏や子ども向けイベントを通じて邦楽器の魅力に触れる機会が増え、各地で大小様々な取り組みが行われています。
毎年、このような機会をいただけたことは、邦楽の伝承に携わる者として何より嬉しく感じます。
今回の授業を通じて、子どもたちにとって日本の伝統楽器に初めて触れる経験が良い思い出となり、未来へと繋がる種となることを願っています。
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